Hello World order!、ゆうなぎだ。今回は、米証券取引委員会(SEC)の公式Xアカウントが何者かによってハッキングされた事件についてまとめました。
概要
2024年1月10日の早朝、SECの公式Xアカウントからビットコインの現物ETFが承認されたかのような虚偽の情報が投稿されました。この投稿には、SECのゲイリー・ゲンスラー委員長のコメントを引用する画像が含まれていました。しかし、SECはビットコインの現物ETFを承認しておらず、ゲンスラー委員長自身がこの情報を直ちに否定しました。
SECの対応
SECは速やかに虚偽の投稿を否定し、公式Xアカウントが侵害されたことを公表しました。虚偽のポストは直ちに削除され、SECは「SECのXアカウントが侵害され、不正な投稿が行われた。SECはビットコインの現物取引所商品の上場と取引を承認していない」との声明を発表しました。
市場への影響
この虚偽の発表により、ビットコインの価格は一時的に約47,600ドルまで急騰しましたが、SECが公式にETF上場を否定した後、価格は約45,500ドルまで下落しました。
調査と対策
暗号資産インフルエンサーのウォルター・ブルームバーグ氏によると、SECは現在、法的執行機関と協力してこのハッキング事件を調査しています。また、XもSECのアカウントの侵害原因を調査中です。今回の侵害はXのシステムが攻撃されたわけではなく、未知の人物が第三者を通じてSECのアカウントに関連する電話番号の管理権を取得したことが原因であることが分かりました。SECのアカウントが2段階認証を有効にしていなかったことも明らかになりました。
ゆうなぎの考察
この事件は、金融市場の安定性に対するデジタルセキュリティの重要性を再確認させるものです。特に、仮想通貨のようなデジタル資産に関する情報は、その真偽が市場に大きな影響を与えるため、情報管理とセキュリティ対策には最大限の注意が必要です。SECや他の金融機関だけでなく、一般の投資家も情報の出所を常に確認し、デジタル時代の金融リテラシーを高めていく必要があります。