Hello World order!、ゆうなぎだ。今回はWeb3.0版のTikTokとしてクリエイターやブランド、エンドユーザーを繋ぐプラットフォームを目指すETHOS(イーソス)について解説します。
1. 過剰な期待を煽るプロモーション
ETHOSが提唱する「Chat to Earn」や「Watch to Earn」といった報酬システムは、一見革新的に聞こえますが、これらのコンセプトが実際に持続可能なビジネスモデルであるかは疑問です。特に、詐欺を働くYoutuberたちが一斉にこのプラットフォームを宣伝し始めたことは、その信頼性に大きな疑念を投げかけます。
2. 不透明な仮想通貨3THとその運用
ETHOSが発行する独自の仮想通貨3THは、大手海外取引所のBinanceが主導するBNBチェーン上で発行されていますが、そのガバナンストークンとしての具体的な役割や、仮に提示されている年率3000%のステーキング報酬が本当に実現可能なのかについて、詳細な情報が提供されていません。
前澤友作氏の非関与についての概要
ETHOSプロジェクトにおける前澤友作氏の関与に関する疑惑が一時期浮上しましたが、その後MZ Web3 Fundは、自社の公式Twitterアカウントを通じて、前澤友作氏のETHOSプロジェクトへの関与を正式に否定しました。この声明は、プロジェクトへの関与に関する一連の疑念を払拭するものです。
前澤氏とTiger Miller氏の親しげな写真がSNS上に投稿されたことが、関与の疑惑を招く一因となりました。しかし、この写真は個人的な関係を示すものであり、プロジェクトへの直接的な関与を意味するものではありません。
3. 上場とキャンペーンに対する疑義
大手取引所Bitgetに仮想通貨3THが上場したことや、3THを配布するキャンペーンが行われたことは注目に値しますが、オフショア取引所の規制緩和を利用した急速な拡大が長期的な成功を保証するものではありません。特に、キャンペーンによる一時的な注目が、プロジェクトの本質的な価値や持続可能性についての重要な指標となるわけではないことを念頭に置くべきでしょう。
4. ETHOSプロジェクトの透明性と将来性
ETHOSプロジェクトを取り巻く情報の不透明さや、MZ Web3 Fundが前澤友作氏の関与を否定したこと、そして公式Twitterアカウントからの情報発信が途絶えている現状は、プロジェクトとしての信頼性や持続可能性に関する深刻な懸念を呼び起こします。また、未知数な部分が多いにもかかわらず、急激な価格変動を伴う仮想通貨を介した投資には高いリスクが伴います。
ゆうなぎの考察
ETHOSのビジョンや提案するエコシステムは魅力的に聞こえるかもしれませんが、その背後にあるリスクや不確実性を十分に理解し、慎重にアプローチする必要があります。特に、仮想通貨投資においては、透明性と実績が最も重要な判断基準となります。したがって、ETHOSに関しては、より多くの情報が開示され、プロジェクトの具体的な成果が見えるまで、投資を見合わせるのが賢明な判断であると言えるでしょう。